総合資料学情報基盤システム(khirin)を公開しました

2018年5月25日に総合資料学の情報基盤を担う新システム khirin (knowledge-base of historical resources in institutes)を一般公開しました。このシステムは,日本の文化学術施設に収蔵される歴史資料を「ゆるく」連結し,多様な視点に立った資料の利用を可能にすることを目的としています。歴博収蔵資料のみならず,さまざまな機関が所蔵する資料情報を今後 khirin を通じて公開する予定です。

現在は,下記のデータを khirin 上で閲覧することができます。

khirinは内部的にRDF(resource description framework)データベースを使用しており,さまざまな形で資料を「つなげて」見ることが可能です。例えば「佐倉」を検索すると、歴民カードの歴史に「天球儀」が出てきます。この天球儀の下のリンクをクリックすると、当館の館蔵資料情報にアクセスできます。

khirinのデータベースはスキーマレスであり,多様な資料情報を格納することができます。また,タイムラインやマップを用いた時空間情報の表示にも対応しています。

検索結果一覧

マップ表示

資料詳細

資料の撮影画像といった画像データは,IIIF形式で提供されており,資料の詳細情報のリンクから閲覧することができます。たとえば当館が所蔵する聆涛閣集古帖の一覧を,IIIF対応画像ビューワであるMiradorでこのようにご覧頂くことができます。

まだ公開が始まったばかりの khirin ですが,今後とも機能拡張やデータ追加を通じて発展を続けていく予定です。ぜひ一度ご利用ください。