2018年6月25日 異分野連携ユニット研究会を開催


2018年6月25日(月)、異分野連携ユニット研究会第1回を、東京大学史料編纂所2018年度一般共同研究「前近代の和紙の構成物分析にもとづく古文書の起源地追跡」との合同で実施いたしました。

今回のテーマは「自然科学分析を用いた古文書料紙研究の展開と可能性」です。異分野連携ユニットでは、古文書料紙の自然科学分析を昨年度から実施しております。また東京大学史料編纂所の共同研究では、填料(添加物)や非繊維物質・ネリ等に焦点を当てて、古文書の起源追跡を行うことを目指しています。

今回の研究会では、総合資料学の共同研究メンバーとともに、史料編纂所の共同研究メンバーから報告が行われ、料紙研究の現状と課題を共有し、自然科学分析を用いた研究の展開・可能性を検討するとともに、今年度研究の方針や方法論などについて議論を行いました。

2018年6月25日(月)10:00-17:00
会場:国立歴史民俗博物館 大会議室

【プログラム】
10:00 あいさつ,メンバー紹介
10:10 趣旨説明 渋谷綾子(国立歴史民俗博物館)
10:25 報告1「近世文書研究における料紙分析の課題と可能性」
    天野真志(国立歴史民俗博物館)
10:55 報告2「古文書料紙の自然科学的手法による調査・分析」
    高島晶彦(東京大学史料編纂所)
11:45 昼食・休憩(特集展示の見学)
13:15 報告3「和紙原料の植物種同定のためのDNAマーカーの可能性について」
    石川隆二(弘前大学農学生命科学部) ※海外調査のため欠席、資料代読(渋谷)
14:05 報告4「古文書料紙の構成物分析と方法の展開・可能性」
    渋谷綾子(国立歴史民俗博物館)
14:55 話題提供1「神社史料や牛玉宝印に用いられた料紙について」
    野村朋弘(京都造形芸術大学)
15:15 話題提供2「国宝上杉家文書について」
    角屋由美子(米沢市上杉博物館)
15:35 休憩
15:50 全体討論
    紙上参加:富田正弘・富山大学名誉教授
16:55 閉会・連絡事項

趣旨説明(渋谷)

報告(天野)


報告(高島)

話題提供(野村)


話題提供(角屋)