2018年5月31日,東京大学史料編纂所にて今年度第一回となる人文情報ユニット研究会を開催しました。
今回は,先だって5月25日に公開された総合資料学の情報基盤システム「khirin」が公開されたことを受け,当館後藤がシステムの概要説明とデモンストレーションを実施し,今後の課題と展望について概説しました。
続いて,当館の内田より,当館が所蔵する民俗資料を中心とした音声・映像データのインターネット公開について報告がありました。音声・映像データ公開にあたっては著作権や肖像権といった課題をクリアする必要があり,現在はテキスト・画像データのみに対応しているkhirinの発展を考える上で,非常に示唆的なものとなりました。
当日は,史料編纂所の所属研究者も多数参加し,歴史資料のデータ公開について活発な議論が取り交わされました。
日時:平成30年5月31日(木)
13:30~17:00
会場:東京大学史料編纂所(大会議室)
【プログラム】
13:30 諸連絡
13:45~15:15 報告1および討論
後藤真 (国立歴史民俗博物館)
「総合資料学システム(khirin)の公開と現状」
15:30~16:20 報告2および討論
内田順子(国立歴史民俗博物館)
「音声・映像資料のデータ化および情報公開に際しての課題」
~17:00 総合討論